バッハカンタータクラブ我孫子公演開催される
10月25日(日)午後1時から我孫子駅前のけやきプラザふれあいホールで、東京藝術大学バッハカンタータクラブ
我孫子演奏会が我孫子合唱連盟・我孫子市教育委員会の主催で、開催されました。
←開演前に並ぶ来場者
←受付をする我孫子合唱連盟の役員の皆さん
出演は東京藝術大学バッハカンタータクラブの合唱団・オーケストラで、バッハのカンタータ第107番、第43番、それに管弦楽
の協奏曲1曲を演奏しました。
当日の入場者は、550人の座席が満席にはならなかったものの、まずまずの入りとなりました。
会場はまずまずの入りとなった→
最初の曲はカンタータ107番「なぜ悲しみうなだれるのか」(BWV107)で、30人の合唱と20人の管弦楽、指揮・長岡聡季氏で
演奏されました。 バッハがライプツィヒのトマスカントルに就任した翌年で、精力的にカンタータを作曲した時代の曲です。この
曲はコラールカンタータで、当時民衆が歌い慣れていたコラールの旋律を初めから終わりまでの全曲を通じて取り入れ、変奏曲
風に作られています。
第1曲は合唱で、静かな、憐れみに満ちたコラール旋律を合唱で歌っています。
第2曲はバスのレチタティーヴォ、第3曲はバスのアリアで合唱団からK氏が進み出て歌いました。
第4曲はテノールのアリア、第5曲はソプラノ6のアリア、第6曲はテノールのアリアと進み、最後の第7曲の軽快なコラール合唱
で曲が終わりました。
2番目の曲は管弦楽で「オーボエとヴァイオリンのための二重協奏曲 ハ短調」(BWV1060R)でした。バッハの最も幸せな時代
といって良いケーテン時代の作品で、明るく躍動する生命に溢れた室内楽曲です。この曲は、2台のヴァイオリンのための協奏曲
としても広く演奏され、人気のある曲となっています。
←オーボエとヴァイオリンのための二重協奏曲 ハ短調
20分の休憩を挟んで3番目に演奏されたのはカンタータ43番「神は歓呼の声と共に昇り」(BWV43)で、これもバッハのライプ
ツィヒ時代のカンタータでバッハが精力的に活躍していた時代の曲で「復活したイエスが天に昇り神の右の座に着く」という、キリスト
教の大きな祝日である昇天祭のために作られた曲です。第1部と第2部から構成される長大なカンタータになっています。
第1曲は華やかな合唱でトランペットが祝祭の気分を大いに盛り上げました。
第2曲はテノールのレチタティーヴォ、第3曲はテノールのアリア、続いてソプラノのレチタティーヴォとアリアが続き第1部を終えま
す。
第2部の冒頭はバスのレチタティーヴォとアリアで、N氏が歌いました。
続いてアルトのレチタティーヴォ、そしてアルトのアリアであったがこのアリアをカウンターテナーのM氏が見事に歌いきりま
した。ソプラノのレチタティーヴォに続いて最後にコラール合唱でこの曲を終えました。
大きな拍手に応えてアンコールはカンタータ80番からコラール「神は堅きとりで」が歌われました。マルチン・ルターの作曲によるこの
コラールは力強さと明るい希望に満ちた演奏でした。
演奏後は、9階ホールで打上げがありました。 夕方から東京でもう一つの演奏会があるということでしたので、あまり時間は
かけられませんでしたが、ホールは若い学生の熱気に包まれました。
←ホールは若い学生の熱気に包まれた
最後に皆さんで集合写真を撮りました。