東京カンタート2008のクロージングコンサート
東京カンタート2008のクロージングコンサートを聴きました。
東京カンタートは、唐沢先生が所属する21世紀の合唱を考える会「音楽樹」(代表幹事・栗山文昭)が、1996年から
開催している行事で、毎回最終日に総纏めの演奏会が開かれる。
今年は5月5日(月・祝)午後2時からすみだトリフォニーホール大ホールで開かれた。(全自由席・3,000円)
コンサートは3人の外国人指揮者カール・ホグセット(ノルウェー)、エルヴィン・オルトナー(オーストリア)、カスパース・プトニッシュ
(ラトビア)の3人の指揮者が、2ステージずつ日本の合唱団を指揮して計6ステージの演奏会だった。
第1ステージは、カール・ホグセットが大学生130人の混声合唱を指揮して、デュリフレ、プーランク等の曲を、若い学生が
輝かしい発声で歌った。
第2ステージは、カスパース・プトニッシュが公募の35人の男声合唱で、フィンランドの叙事詩「カレワラ」を歌った男声合唱を
力強く歌った。
第3ステージは、エルヴィン・オルトナーがオーディションで選んだ25人の混声合唱を指揮して、シュッツの音楽を澄んだ歌声で
歌った。 ソプラノの1人に私の住む我孫子市のつくし野に居住されるAさんも歌っているのが見えた。
20分の休憩を挟んで第4ステージは、カスパース・プトニッシュが昨年イタリアへ遠征した、女声合唱団「うたあい」30人を
指揮して、ラトビアとエストニアの歌を演奏した。
第5ステージは、カール・ホグセットが90人の混声合唱団「響(きょう)」を指揮してマーラー他の曲を歌った。
普段、栗山文昭氏に訓練されている合唱団だけあって、男声の響も最高で流石の演奏だった。
最後の第6ステージは、エルヴィン・オルトナーが指揮して、この日のために公募した170人の混声合唱で、ドイツのマックス
レーガーの作品を迫力ある歌声で歌った。
すみだトリフォニーの響きの良いホールで、最高の技術を駆使して演奏された合唱曲に、久しぶりに美しい合唱を聴いたと
満足できた午後だった。(B 山下)